『レ・ミゼラブル』

お正月にひさしぶりに映画を見て来たので、感想などを綴りたいと思います。


世界各地で上演されてきたミュージカル「レ・ミゼラブル」を、「英国王のスピーチ」でオスカーを受賞したトム・フーパー監督が映画化した作品。ヴィクトル・ユーゴーの小説「ああ無情」を基にした、パンをたった一つ盗んだ罪で19年も投獄されたジャン・バルジャンの生涯を描いたストーリー。

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『Les Miserables』
監督 トム・フーパー
2012年 イギリス映画 (上映時間 158分)
日本公開 2012年12月21日 

★★★★☆ (4.5)
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全面的にミュージカル仕立てで、ほとんど台詞がありません。けれど、ミュージカルに馴染みがなくても、それぞれの歌詞の訳でストーリーを理解することができます。ミュージカルの舞台を見ているかのように、それぞれの場面がテンポ良く展開していくので、2時間以上の映画ですが、退屈することなく鑑賞できると思います。

冒頭から、19世紀のフランスを象徴する暗い時代風景、心が痛くなるような場面が続きます。ジャン・バルジャン役のヒュー・ジャックマンが、囚人としての苦しみ、更正し市長として活躍する、貫禄ある姿を、それぞれ上手く表現していました。そして、アン・ハサウェイもファンテーヌ(コゼットの母)の不幸な境遇を熱演していて、見ている方もとてもつらくなるようでした。

暗い場面が続く中で、救いはコゼット(アマンダ・セイフライド)とマリウス(エディ・レッドメイン)が出会うシーン。二人の恋の場面は、そんな苦しみが続く時代にわずかな光を灯してくれるかのようです。特に、ジャン・バルジャンの元で大人に成長したコゼット役のアマンダ・セイフライドからは、”若さ”と”美しさ”があふれるように感じられ、彼女がまるで”春”を運んで来たようで、とてもきれいな場面でした。

ヒュー・ジャックマンもそうですが、ジャン・バルジャンを執念で追い続ける警官ジャヴェール役のラッセル・クロウもこんなに上手に歌えるのかと驚きました。マリウスなど若者たちが歌う「民衆の歌」には、若者たちの自由獲得への強いエネルギーを感じ、感動します。

個人的には、「レ・ミゼラブル」の曲の中でも特に好きな歌「On My Own」(サマンサ・バークス(エポニーヌ役))がイマイチだったかな...と。ミュージカルで感じるような、とても繊細な”せつなさ”の深いバイブレーションを感じることができず、ちょっと残念。でも、生のオーケストラ、生で聞くミュージカル俳優の歌声と、映画館のスピーカーから聞こえる歌声とを比較するのはちょっと公平ではないかもしれませんね。それに、この女優さんは舞台でも同じ役をされていたとか。失礼しました。厳しいことを言ってごめんなさい...。

エンディングで、再びアン・ハサウェイ(ファンテーヌ役(コゼットの母))が登場しますが、この場面では、髪が長いままでもう少しふっくらしたファンテーヌで登場した方が、よかったかな?と思いました。前半の悲壮感を引きずっているように感じたので。しかし、アン・ハサウェイはこの役のために、10キロ以上も減量したらしいので、その意気込みに敬意を表したいと思います。俳優さんたちは役作りのためにかなり激しい減量をするようですが、カラダは大丈夫でしょうか...。

そんな個人的な好みを感じながらも、クライマックスの「民衆の歌」では、メインキャストの歌声が重なりあい、未来への希望を信じるパワフルなエネルギーを感じ、とても素晴らしかったです。パチパチパチ...と拍手をしたくなりました。きっと海外の劇場では拍手がわき上がっていることでしょう。

ちょっと個人的な希望もありましたが、とても楽しめ、ひさしぶりにもう一度見に行ってもいいな、と思えた映画でした。オススメです。

コメント

  1. やっぱり観ようかなぁ。ミュージカル映画がアカデミー賞にノミネートされるのは久しぶりだし、ビッグムービーだよね~。昔は沢山のミュージカル映画がアカデミー賞に輝いたけど、今回オスカーが受賞できれば2003年の「CHICAGO」以来で「CHICAGO」も34年ぶりだったとか・・・昨日MUSICAL&ENGLISHの授業のレポート書いたから調べたわ~。(今はすぐに調べられる)
    昔のミュージカル映画は歌の吹き替えは結構やってて、The King & I のAnna(Deborha Kerr)、My Fair LadyのAudrey HepburnもWest side storyのMaria (Natalie Wood)も吹き替えです。でも!レミゼは本人がちゃんと撮影現場で歌っているんだって!!(歌だけ先に録ったりすることもある中)これはやっぱり観なくちゃかしら?
    ともこは舞台も観てるのね。本場で?ともこの解説、プログラムに載せてもいい感じです。すごい。

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    1. Yachiyoさん☆

      ほめ過ぎです。でもありがとうございます。このミュージカルは好きで、ニューヨーク、ロンドン、東京で見ました(あはっ (笑))。配役は、1998年の映画「レミゼラブル」の方が好みでしたが、今回の映画はミュージカル仕立てだったので、”見てみよう”って思ったんです。"Musical&English"というクラスがあるんですか?いいですねー。楽しそう!しかもレポートも書いたなんて、すごい。Audreyも吹き替えなのか。残念ですね。
      あまり期待し過ぎず、”見てみようかな..”くらいの気持ちで、よかったら行ってみて下さい☆

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