2013/01/23

ミラノ駅での出来事 2

ミラノ”ガリバルディ”(Garibaldi)駅に到着し、
イタリア鉄道の窓口で聞くと
私のチケットはフランス国鉄で発券されたものなので、
「変更できるかどうかは、フランス国鉄で聞くように」と
言われました。

そっかあ...と納得し、
フランス国鉄オフィスの場所を聞くと、
今は改装中?か何かの理由で、駅構内にはなく、
駅から5分くらいの場所にあるとのこと。

外を少し見てみると、
駅前のターミナルはゆーるやかな坂。
7月上旬で炎天下。
荷物も重い...。

大きな重い荷物を持っている時には、
少しの傾斜も負担に感じます。

とほほ...。

日本の駅で見かけるようなコインロッカーを
すぐには見つける事ができず、

”仕方ない”

その重い荷物を持って、
”とぼとぼ”と歩き始めました。

しかし、近いはずなのに、たどり着けない...

とても簡略した地図では
私には難しく、
”5分でたどり着くはず”でしたが、
それ以上の時間が経っていました。

やっぱり尋ねるしかない!

そう思って、
前から歩いて来たソフィア ローレンのようなマダムに
思い切って聞いてみました。

”ちょっと恐そうだな。助けてくれるかな?”と
少しそう感じたのですが、
この女性は、地図を360度回しながら、
”あっちが何通りだから、こっちが何通りで...”と
一生懸命にその場所を見つけようとしてくれました。

すると、ロバート デニーロのような雰囲気の、
パープルと白のストライプのシャツを着たおしゃれなおじさまが
立ち止まってくれ、今度は二人で地図を360度回しながら、
”あっちが何通りだから、こっちが何通りで...”と
その場所を見つけようとしてくれました。

この地図は私にとってだけではなく、
イタリア人にも難しいのね...
と考えたりしながら、待っていると

二人の意見がまとまったらしく
身振り手振りで道順を教えてくれました。

ありがとうーーーー!
心を込めてお礼を言いました。

本当に嬉しかった。
たくさんの感謝の気持ちが伝わっているといいな、
と思いながらお礼をいい、
そして別れました。

言われた通りに行ってみるとありました。
フランス国鉄のオフィス!
オフィスが入ったビル前


時間ぎりぎり。もう少し遅れるとお昼休みで
クローズするところでした。

嬉しいことに、
このビルにはエレベーターがありました!

”やっとの思い”でたどり着いたオフィスの
エレベーターの扉が開いた時、
目の前のカウンターで迎えてくれたのは、
この笑顔でした!


救われました。

彼の名前は”Kennedy ケネディ”くん。
イタリア語やフランス語など数カ国後が話せる
ブラジルからの留学生なのだそうです。
彼のお母さんがアメリカのケネディ大統領の事が好きで、
それで”ケネディ”くんになったのだそう。

しかし、その天使のように見えたケネディくんは
私にこう告げました。

「キミのチケットは割引チケットだから変更はできないよ。
新しいのを買わなきゃダメだよー。」

がーん...

早割で50ユーロ程で購入していた私のチケットは
変更できないものでした。
そうでした...。

彼はとてもとても優しくて、
なるべく早くフランスへ出発できないか、
なるべく安くなるルートはないかと、
いろんな方法を考えてくれました。
ありがとよー、ケネディーくん。

結果、80ユーロでチケットを買いなおし、
3時間後の電車でフランスへ向かう事になりました。
その日のうちに目的地へ行けることになり、一安心です。

長くなってしまったので、
今日は、この辺りで☆

2 件のコメント:

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  2. 親切な人ばっかりだね。駅で教えてくれた人も・・・。
    感激。
    中央駅に行かなくて良かったね。スーツケース2つか。すごいな。でも、スマートに歩いているんじゃない?
    かっこいいなぁ。
    こんな体験も素晴らしいよね。

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