2016/02/09

心が温かくなったお話


最近、日課にしているウオーキング中に
耳にした親子の会話☆。


商店街の近くで
お母さんと向き合って、
ワーン、ワーンと、大きな声で泣いている
小学校2年生くらいの男の子を目にした。


何か思い通りにならないことがあったのかな?
と、彼の心を思うと、わたしのハートも一瞬悲しくなりつつ...
その親子の横を通り過ぎた。


その二人の横には、
スイミング教室の帰りなのか、とんがり帽のような形のタオルを
かぶった小学4年生くらいのお姉ちゃんが
優しい微笑みを浮かべて、立っていた。
そのお姉さんの笑顔がなんとも優しくて、
ちょっと救われる感じがした。


ちょっと話がそれるけれど、
「泣いてる子供を見て、
女性は同じように心が痛くなるけれど、
男性は、子供と同じような気持ちにはならないんだ」と、
以前勤めていた会社の、
ふたりの子供を持つ、シンガポール人(男性)の同僚が
言っていた。


同じ現象が視覚から入ってきても、
男女で、捉える箇所や感じ方が違うのだということを
少しだけ理解したような気がした。
もちろん、例外もあるだろうけど。


話は戻って、その親子のお話の続き。


とにかく、わーん、わーん、と大きな声で
泣いているので、
どうしたのだろうと気になっていたら、
お母さんの優しい声が聞こえた。


「じゃあ、帰ったらお父さんにお手紙を書こう。
”今度しゃぶしゃぶを食べに行こう!”って。
そしたら、お父さん、きっと”いいね!”って
言ってくれるよ。」



ボクは、どうしても
しゃぶしゃぶが食べたかったんだ~!



しゃぶしゃぶのために、あんなに大きな声で泣いている
その子がとっても愛おしく思えた。


そして、お母さんのなんてナイスなアイデア☆。


お父さんは、
その子が眠った後に、家に帰宅して、その手紙を受け取るのか、
まだその子が起きているうちに、その手紙を読むのか...
分からないけれど、


その日、お父さんは
勤め先で何かスムーズにいかないことがあったり、
ものすごく頑張って、疲れて帰ってきたり...
していたとしたら、
そんなことなんてどうでもいい!と思えるくらい、
とってもふんわり、ハートが柔らかくなるような時間を
過ごすのだろうな、って思った。


ボクがやりたい!と思ったことを、
そんな方法で、優しく表現したとしたら、
周りをこんなにも温かくできるものなんだ、って
思った。


お父さんにとっては、
”もんのすごい”ギフトだなって、思った。


その夜、きっと彼らのお家は、
あたたかい時間に包まれるのだろうな、って
想像した。


お母さんと弟の横に立って、
黙って見守っていたお姉ちゃんの優しい笑顔の意味が
分かったような気がした。


風が冷たい夜にハートを温めてもらった
ある親子のなんとも可愛らしい会話のお話。



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